― ベティン・メソッドによるリーダーシップ研修 ―
2004 年1 月より、シンクタンク藤原事務所では、21 世紀の新しい未来を創る能力を持った新しいリーダーを養成することを目的として、米国シアトルワシントン大学のパトリック・ベティン教授と提携して、ベティン教授が開発したリーダーシップ教育プログラムを使って、本格的なリーダーシップ研修を開催させていただいております。この研修は組織のトップリーダーを養成することを主たる目的にして、月1 回、1 泊2 日で全6 回のコースで、リーダーシップの講義を藤原直哉が行うほか、シミュレーションゲーム、グループ討議、各自の事例研究などを積極的に取り入れ、また各回約2 時間、その時々の時局解説も行っていきます。
場所は神奈川県の大磯プリンスホテルです。大島を臨む風光明媚な湘南海岸は、古より多くのリーダーが思い、考え、未来の戦略を考えてきた場所です。たとえば、茅ヶ崎には原敬の別荘があったほか、現在でも歴代総理大臣がしばしば訪れる超高級ゴルフコース、スリーハンドレッドクラブがあります。さらにその西の平塚は、江戸時代に徳川将軍の鷹狩りの場所で、江戸からたびたび将軍が訪れていました。そしてその西の大磯には、近代日本の初代総理大臣、伊藤博文が自宅を構え、さらに戦後日本の礎を築いた総理大臣、吉田茂の別荘があります。奇しくも、大磯プリンスホテルは、この伊藤博文の自宅と吉田茂の別荘を所有しております。
研修では使えませんが、こうした日本の大転換期を担ったトップリーダーと同じ空気を吸い、景色を眺めること
で研修生のひとり一人がリーダーとしての自覚を高め、素晴らしいリーダーとして21 世紀の組織、企業、日
本、そして世界を担っていただきたいと思っております。
私も皆様と共に勉強し、共に明日の未来を創って参りたいと思っております。多くの皆様のご参加をお待ち
しております。
“未来を創るリーダーシップ“
パトリック・ベティン博士今日の複雑なビジネス環境において成功を収めるためには、皆が共有する未来像、核となる価値観、チーム
ワーク、創造性と継続的改善への努力、これらの持つ価値をリーダーが知る必要がある。組織がすばらしい仕
事を続けるためには、チームのメンバーはお互いにお互いの役割と責任を理解し、どのようにすれば皆がチー
ムに貢献できるのかを知ることが絶対に不可欠である。リーダーは、相乗効果が発生し部門の壁を越えて仕事
がしていくような良く統合されたチームを作り上げなければならない。チームのすべてのメンバーは、その地
位に関係なく、リーダーシップにつながる自分の責務を理解し、他の人から信頼を得るようにならなければな
らない。
以前は、リーダーシップと言えば、一方的に人に影響力を行使することだと定義されていたが、これでは現
代の組織が直面するさまざまな課題に対して十分な対応はできない。今では“変化をもたらすリーダーシップ”
という概念が定着化しつつある。変化をもたらすことのできるリーダーによって他者、特に同僚や部下たちは、
私心を越えて、会社にとって価値のあることのために行動していくようになるのである。変化をもたらすリー
ダーは協力と信頼の気風を作り出し、みんなが強く引かれる将来のビジョンを練り上げ、またそれを人々に伝
えていくことで思いを現実化させることができるのである。彼らは、高水準の業績をもたらし、どれほど高い
目標でも達成できるのだということを人々に感化していく。本質を言えば、リーダーは、組織内がお互いに信
頼し尊敬し合う中で、何を成すべきかについての価値観を共有した文化を作り出し、維持していく人物なので
ある。
未来を創造するエネルギーあふれるリーダーが必要なものとは...1.世界の現実そして自分自身に対するきわめて高度な理解力と洞察力
2.何かを学び、変えていく際に必ず生じる苦悩を乗り越えるための、きわめて高いモチベーション
3.真実を学び変化を経ることが日常的になっていく中で、自分自身の不安感情を制御し、他者の懸念を払拭
していく心の強さ。
4.どのような状況が基になって組織文化が成り立っているか分析できること。さらに、うまく機能している
部分とうまく機能していない部分を見極め、企業が持つ強さと機能している部分に基づいて組織文化を構
築し、それを拡大していくことができる力。
5.人を巻き込み、人の自発性を引き出す意識とその能力。今の時代、やるべき仕事はあまりにも複雑で、情
報はあまりにも多岐にわたり、一人で問題を解決するのは不可能と言って良い。
6.人々の知識や能力に応じて、自分が持つ権力と権限を委譲する意識とその能力。それによって組織全体に
リーダーシップが広がっていくのである。
(目的)この研修はリーダーのみなさんに、人をリードするとても大切な能力、企画する能力、人に影響を与える能力を磨いてもらう機会を与えるものである。これらの能力を持つことによってリーダーはすばらしい組織の成功を長い時間にわたって作り出し、維持することができるようになる。さらにこの本を勉強する過程でマネージャーの人たちは今までのやり方と違うものを感じるだろう。しかしお互いに意見や経験を交換することで、組織全体のリーダーシップを高めていくことができるのである。
藤原 直哉
シンクタンク藤原事務所会長。経済アナリスト。時代が大きく揺れ動く中でも、揺るがない価値観を持って、明るく元気に生きるためのお役に立つべく活動中。