傾聴について

いま話を聴ける人が求められています。仕事・家庭を問わず自分の考えを相手にわからせようとするコミュニケーションの方法が限界に来ています。みんな話を聴いて欲しいと思う人ばかりで、相手を本当に理解しようとする人がほとんどいません。自分をわかってもらうためには、まずこちらが相手のことをわかろうとしなければいけないはずです。


20世紀の常識はもう通用しません。21世紀は行き過ぎた20世紀のやり方をまき戻して、より人間らしく自然な生き方をすることで安心して暮らせることでしょう。
20世紀のようなとにかく自分のことだけを考えて自己主張するような生き方はではなく、相手のことを自分のことと同じように大切にし、互い自立しながら横に支えあうことが必要です。
そのためには新しいコミュニケーションの仕方を身に付けなければなりません。

まず相手を理解することからはじめましょう。
聴くことからはじめましょう。

しかし聴くことは、実は心がけだけではけっして出来ません。

聴くことはスポーツと同じで、時間をかけて練習(訓練)しないと聴けないのです。
ゴルフのスイングを本で読んでわかったつもりになっても、実際にはうまく打てないのと同じです。
「お手軽に」が通用しない時代が21世紀です。
本来お手軽に出来ないはずのことを時間をかけてやるのは当たり前で自然なことです。

私たちは子供の頃から自分主張することを学校、家庭、社会でたくさん学んできました。
でも話の聴き方は習う機会がありませんでした。ですから今から練習を始めなければなりません。
将来を担う子供たちのためにも、まず大人からはじめなければなりません。

練習するということは、上手になる前にたくさん失敗をします。
99の失敗の上に1つの成長があればよしとする態度でのぞみましょう。
ロールプレイ形式の傾聴練習は、聴く練習になるだけでなく、聴いてもらう体験と聴いてもらえない体験をする場でもあります。
知識ではなく体験を通じて、本当にわかったもらうとはどういうことかを体で覚えましょう。

傾聴は技術です。
人それぞれ成長の仕方もスピードさまざまですが、自分さえあきらめなければ、必ずその人なりに上達します。

自分も成長するし、自分と相手も楽になる聴き方。それが傾聴です。

こんな人に有効

・自分は正しいことをいっているのに周りに理解されない様に感じる
・アドバイスしようとしても聞く耳を持ってもらえない
・一緒にいるけれど、相手が何を思っているのか分からない
・親しい人との関係がぎこちなく感じる
・避けられている気がする
・相手にイラつく、すぐ怒ってしまう人
・ストレスがたまりやすい人

こういった状態の人に傾聴技術の習得は効果を発揮します。


傾聴の効果

<直接的効果>
・話し手がスッキリする(カタルシス効果)
・信頼関係が出来る(ラポールの構築)
・安心して話せる人と場ができる
・自分に気づく
・そのままの自分を受け入れやすくなる
・問題があっても精神的に自分の力で立っていられるようになる
・八方塞の状態から、次の一歩をどうするか自分で決められるようになる
・自分の行動・決定の結果に責任を持てるようになる

<間接的効果>
・不平不満の解消
・適性・能力の把握
・欠勤の減少
・定着率の向上
・生産性の向上
・職場の活性化
・企業への信頼感・安心感の情勢


聴けないとき・聴けない人

・我慢して黙って聴いているとき
・相手が話している最中に別のことを考えているとき
・自分が話し出すタイミングをうかがっているとき
・頷きや相槌を入れていれることに意識が向いているとき
・自分にウソをついて、相手の話に合わせているとき
・話を聴いたら、なにか答えてあげなければいけないと思っているとき


傾聴するには「自己理解」も大切です

人と出会うことは、相手との関わりを通して自分自身と出会うことです。無意識のうちに人は自分を見るように他人を見ています。自分を責めやすい人は相手のことも責めやすいといえます。逆もまた同じです。人間関係の基本は自分自身との関係です。自分の心の声を聴けるようになった分だけ、人の話も聴けるようになります。




ページトップ